初期クロノグラフから発展
フライバックは1930年代にクロノグラフに追加された初期の機能のひとつ。原理はシンプルです。クロノグラフの停止、リセット、再スタートをプッシュボタンを1回押すだけで作動させることができ、続けて3回押す必要がなくなりました。
この画期的なアイデアによって、スポーツ競技で連続して行われるレースの時間計測が可能になりますが、実に複雑なメカニズムが働いています。それまで、クロノグラフの停止、リセット、再スタートの機能は2つのプッシュボタンに分かれており、ひとつずつ順番に操作していましたが、「フライバック」方式では、これらの機能を完璧に同時に作動させ、ひとつのプッシュボタンを1回押すだけの操作で実行できるようになりました。


フライバックの伝統的なメカニズムでは、複数のコラムホイールを要してクロノグラフのクラッチを接続・切断しています。Flyback Chronograph Manufacture(フライバック クロノグラフ マニュファクチュール)に搭載されたキャリバー FC-760はこの複雑さを克服するために、コラムホイールではなく星形のスターホイールを採用しています。部品数を減らし、操作を減らし、薄くなった、Frederique Constant(フレデリック・コンスタント)キャリバー FC-760は、よりシンプルに、より高い信頼度を誇り、よりスムーズな機能を実現します。
4時位置のプッシュボタンを押せば、クロノグラフの動きを停止し、針をリセットできます。プッシュボタンを放すと、ムーブメントとクロノグラフのクラッチが再度つながり、クロノグラフが再びスタートします。6年を超える開発期間を要し、高水準の精密化に成功しました。キャリバー FC-760は同時に外観美を洗練させ、新コレクションでは、その美しい姿をサファイアクリスタルのケースバックから眺めることができます。フライバック モジュールの構成部品は96点のみ(ムーブメント全体の部品総数は233点)で、世界一効率の良いフライバック モジュールのひとつであるだけでなく、特許を取得した画期的な構造によって、手ごろなタイムピースにもなっています。新作Flyback Chronograph Manufacture(フライバック クロノグラフ マニュファクチュール)は3895ユーロからお求めいただけます。
現在、このコレクションの4モデルのうち2つがすでに絶版となっています。コレクターの要望に応えて、Frederique Constant(フレデリック・コンスタント)は、今回、2つのモデルを発表します。共通点は美しいバイカラーとシルバーカウンター。このモデルに初めて、文字盤とは異なるカラーのカウンターが登場します。新たなコントラストは高い視認性と、よりスポーティな外観美をもたらします。
ひとつは、チョコレートカラーの文字盤の上に3つのカウンターが展開する、直径42mmのローズゴールドプレート ケース モデル。もうひとつは、ブルーの文字盤のステンレススチール ケース モデル。モダンでダイナミックな新作Flyback Chronograph Manufacture(フライバック クロノグラフ マニュファクチュール)はバトンインデックス、ルミネセンス針を備え、アリゲーターストラップにFrederique Constant(フレデリック・コンスタント)の紋章を刻印したフォールディングバックルがあしらわれています。
